STEPNで借金しても原資回収まで稼げないわけじゃないが理解しないと危険!?

STEPN流行ってますね。 STEPNは無課金ではできず、始める上で初期投資をしないといけません。 その初期投資を借金して始めようとする人もいるんです。
絶対に危険です!
STEPNが稼げる稼げないという話ではなく、STEPNというものが何であるかをしっかり理解していないと痛い目を見る可能性があるんです。

借金をして始める先にどのような未来があるかを考えてみましょう。
この記事ではNFTはなんぞや?とか、STEPNをどうやって始めていけば良いのか?などの話は割愛します。
「STEPNの始め方」みたいな話をしたくて記事を書いているわけではなく、STEPNを正しく理解しないととんでもないことになってしまうということでSTEPNをテーマに扱った他の記事と違った視点で書いています。
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?まずは靴を購入
このSTEPNというゲームアプリでは最初にNFTである〝スニーカー(靴)〟を購入し初期投資をしなければいけません。 靴の価格もピンキリですが、大体10万円前後かかると思っていると良いです。
この「大体10万円」というのは暗号資産(仮想通貨)の価格により変動することから、〝大体〟ということしか言えません。
このスニーカー(靴)を買って、その上で現実世界・・リアルの世界で走ることができれば暗号資産(仮想通貨)を稼げるというのがSTEPNの魅力です。
そこで〝稼ぐためには初期投資が必要〟ということで、先ほどからお話しているスニーカー(靴)を買うために借金をしようという人が増えているわけです。

借金をしても原資回収ができるなら良さそうだけど?

そうですね。 でも実際は違うということなんです。
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?借金の危険性
STEPNのスニーカー(靴)の購入に借金を使う・・正直これほど危険なことはありません。
自身の余剰資金の範囲内でこういった暗号資産(仮想通貨)を稼ぐゲームをやることはプレイヤー自身の問題なので何も言いたくはなかったのですが、借金をしてまでやることなのか?というと全くナンセンスな話です。
SNSの発信などで聞くその借金元は「消費者金融」であったりします。
ここでこれから「消費者金融などから借金をしてゲームを始めてみようかな?」もしくは「借金をして始めても問題なく儲かるでしょ?」と考えているアナタに質問です。
「消費者金融の借金で毎月支払う金額を考慮していますか?」
これを理解していないと借金をした時点で間違いなく人生詰みます。原資回収云々の話ではなくなるのです。
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?毎月の返済金額は?
例えば・・消費者金融からお金を借りてゲームを始めたとして、毎月いくらくらいの返済が必要なのか?ここではその返済金額を考えていきたいと思います。
消費者金融でお金を借りた場合、金額にもよりますが基本的には年利18%となります。
これだと毎月いくらくらいの返済が必要になるかわかりませんよね?そこで2つの例を示したいと思います。
※以下で示す例は1年間で完済するということで考慮したものです。
借金額 | 毎月の返済額 |
---|---|
20万円 | 18,335円 |
60万円 | 55,007円 |
毎月支払う金額としてはなかなか大きいですよね。 これはあくまで目安ですが、このくらいは考えておかないといけないということです。
もちろん、毎月このくらいの金額を返済できないと借りた消費者金融元から電話はかかってきます。 利息分だけでも返済してくださいと言われます。
利息分となれば、返済残高によりますが20万円であれば3,000円、60万円であれば9000円ほどです。
そしてこの利息分のみ毎月払っていると全く返済残高が減ることはなくずっと借金を残したままになります。
「ぢゃあ〜とりあえず利息分だけでも払っておけば問題ないな」
そう思った方もいると思うので注意して欲しいと思います。
消費者金融も毎月利息分を支払っているだけでは黙っていません。
毎月何度も電話で催促してきます。

ってことはやっぱり〜STEPNで歩いて稼げ!ってことでしょ?

そう・・とは言えないんですよね・・
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?STEPNで本当に稼げる金額は?
上の項目でわかったと思いますが、借金をした場合の毎月の支払い金額は把握できたと思います。
さてSTEPNは本当に稼げるのでしょうか?これについては多くの記事で〝稼ぐことができる!〟と謳っています。
稼ぐことができると謳っている記事でよく書かれている内容はー
歩いたり走って得られたGST | 日本円の価値 |
---|---|
〇〇GST | 〇〇円 |
『その日に歩いたり、走ったことで得られた◯◯GSTはアナタの利益となるのです。 最初の方では毎日大体3,000円〜4,000円ほど・・そのうち継続していけばゲーム内でスニーカー(靴)を強化したり、新しいスニーカー(靴)を購入していくことで更に稼げるようになります。 1日に数万円も可能になります。 つまり原資回収はすぐにできるんです。』

このような内容で書かれている記事が多いんです。

歩いたり走った分だけ稼げるなんて夢があって良いじゃないですか!
それに原資回収もあっという間に出来そうだし(笑
確かに上記の考え方であれば・・やり方によっては1日にかなりの金額を稼ぐことも可能かもしれません。しかし・・

そんな単純な話ではないんです。
暗号資産(仮想通貨)で過去に一度でも稼ごうと思った人は必ず確認することがあるんです。
課税対象はどこまでなのか?

課税対象!?!?!?
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?課税対象という盲点
STEPNを実際にやっている人は、歩いたり走った分だけGST(Green Satoshi Token)という暗号資産(仮想通貨)を貰うことができ、それをSOLという暗号資産(仮想通貨)に交換・・そしてそのSOLから日本円に交換します。 (※SOL(ソル)はイーサリアムキラーと言われる今人気の暗号資産(仮想通貨)です。
はい、ここで暗号資産(仮想通貨)に詳しい人や今まで触れたことがある人は気づいたかもしれません。走った分だけGSTが貰える・・
これってマイニングと同じ仕組みなんじゃ・・
はっきり言ってしまえばそうです。そして単純に通常のマイニングとは違って非常に複雑です。 (※マイニングについても解説はしません。 こちらも気になる方は調べてみてください。
日本円に交換する上で、STEPN内で獲得したGSTはSOLに交換します・・まずここで課税対象となります。
数年前ニュースになったのを覚えている方もいるかと思いますが、ビットコインで儲けた人がその儲かったビットコインを別の暗号資産(仮想通貨)の購入に充てました。 その人は交換した別の暗号資産でも儲かったのですが、暗号資産(仮想通貨)→暗号資産(仮想通貨)の交換は課税対象であることを知らなかったのです。
その結果、とんでもない金額の税金になり自己破産になってしまったというわけです。
この暗号資産(仮想通貨)→暗号資産(仮想通貨)という交換を行わないと日本円に変えることができないという時点で、課税に必要な金額を考慮し、毎回暗号資産(仮想通貨)レートをチェックしないといけなくなります。

え・・!?思っていたのと違うかも・・

まだ序の口です。 このSTEPNの仕組みは面白いと言えば面白いんですが、課税対象という視点で考えると結構エグいんです・・
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?課税対象と考えられる一覧
ここでは一部一覧としますが、課税対象の基本的な考え方は暗号資産(仮想通貨)が動いた時です。
- STEPNのWalletにSOLの送金やWalletからSpendingアカウントに移し替える際の手数料
- スニーカー(靴)の購入
- 歩いたり走ってGETしたGST
- レベルアップに消費したGST
- Shoeboxの購入
- Mintにより新たなスニーカー(靴)の生成
- スニーカー(靴)の売却
- GSTからSOLへの交換
- SOLを取引所に送金した際の手数料

げ・・こんなに課税対象って・・ゲーム内容ほぼじゃん・・

そうです。
ゲームの中では簡単にできることが、実際に課税対象と考えると毎回レートをチェックし計算しないといけなくなるんです。
なお、今後はスニーカー(靴)の『レンタル』という機能も実装予定だそうで、これはピンときた人もいるかと思いますが、暗号資産(仮想通貨)取引における『レンディング』と言われるものと同じ仕組みです。
つまり、暗号資産(仮想通貨)取引をそのままゲームにしたものがSTEPNであり、様々なゲーム要素が課税対象となっています。
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?借金返済せずに課税対象まで放置すると・・
ハナから初期投資で借金を抱えた人は毎月返済しないといけません。 返済金額は以前の項目で示した通りですが、ここで暗号資産(仮想通貨)取引をやっているとふと浮かぶことがあります。
レートの高いところで円に交換したい・・
そうです。 人というのは欲深いもので『暗号資産(仮想通貨)レートの高いところで円に交換し、儲けた上で返済に充てたい・・』このように考える人が出てきます。
そして更に、儲けた金が全て自身の利益だと思い、円に交換したお金を全て使い切ってしまう・・こうなってしまうと泥沼というか・・沈んでいく一方、そして詰みます。
ただでさえ毎月返済しないと消費者金融から数日間隔で返済催促の電話がかかってくる上に、課税対象のことを知らずに稼ぐことだけしか考えないと後々とんでもないことになるんです。
課税対象となるものは確定申告をしないといけません。
このような暗号資産(仮想通貨)取引の場合の確定申告は雑所得の扱い、累進課税となります。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
課税対象とわからず、確定申告を放置すると「延滞税」というのが発生します。 またそれ以上に事実を隠蔽したりすると「重加算税」という重い税金が課されます。
この「重加算税」というのがそれだけで35%、40%となります。2017年からは加算税が加重される仕組みになっているので下手すると50%もの税金を納める必要に迫られる可能性もあります。
そして最悪の場合刑事罰にまでなってしまうんです。

刑事罰って・・確定申告しないと大変なことになるんだ・・

そうです。
簡単にSTEPNで稼いだお金を使えないというのが分かりますよね?
STEPNで稼いだお金を簡単に使えない・・となると、当然毎月の借金の返済にも充てることができません。
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?必要なのはこまめなチェックと定期的な利確、それ以上に専門家・・
ここまでで、STEPNで借金しても原資回収まで稼げないかどうか・・ある程度判断できるかと思います。
少なくともSTEPNで稼ぐことは可能かもしれませんが、非常に複雑なので暗号資産(仮想通貨)を動かす時はこまめにレートをチェックし、しっかりと内容を記載しておく必要があります。
とはいえ、取引に使われる暗号資産(仮想通貨)が増えるほど計算が複雑化することは間違いなく、現時点では個人が簡単に始めて大丈夫とは必ずしも言い切れません。※レートをこまめに記載しチェックし証明できるものを集めていても、それ以上に大変な作業が待ち受けています。
暗号資産(仮想通貨)に強い専門家・・例えば税理士などにお願いするにしても月々1万円〜5万円と相場もバラバラで、その上自身が個人、個人事業主もしくは法人なのか?で相場も更に変化します。

稼げると思っていたけど、どんどん萎えてきちゃった・・

暗号資産(仮想通貨)の取扱いを理解していると、このSTEPNがどれだけ複雑で面倒な取引をしているかがよくわかるわけです。
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?STEPNの未来を予想する
そもそもこのSTEPNではゲーム内で発行されるGST(Green Satoshi Token)は発行上限というものがありません。 本来暗号資産(仮想通貨)は発行上限というものが存在することで価値を保っています。
〝暴落〟・・これもリスクとして少なくともあり得ます。
その暴落を抑える目的でもあると感じたのが2022年3月7日から始まった招待制です。
招待制という付加価値?をつけることでユーザー数が一気に増えることを阻止し、GSTが一気に発行されないようにしていると考えられます。
この招待制はある意味プレミア感があると考える人もいますが、私はこれが逆に悪い方向へ進むとも考えています。
以前新たなSNSとして『Clubhouse』というのが一時的に流行ったことがあります。その時は最初は招待制・・後に一般開放されました。
STEPNはその逆で最初は一般開放・・後に招待制です。
一般開放が先か招待制が先かという問題ではなく・・どちらにせよ、招待制という限定された時間を加えることはユーザー離れを加速させる要因になり得ると考えるのです。
そしておそらく今後はもっと多くの暗号資産(仮想通貨)ゲームが出てきてSTEPN以上の人気が出ることもあり得ます(ポケモンGOのような万人ウケするような要素があれば話は別ですが・・
今は一過性のものと考えるのが冷静な判断になるのではないでしょうか?

甘い話には裏があるということですね。
STEPNで借金しても原資回収まで稼げない?まとめ
いかがでしょうか?借金をしてまでSTEPNを始める価値があるかどうか・・今一度冷静に物事を見てみると判断がつくかと思います。
そして私自身はSTEPNをやらない方が良いとは言いません。 というのもSTEPNというより、暗号資産(仮想通貨)の未来は明るいと信じているからです。
ただ暗号資産(仮想通貨)の良し悪しを理解しているからこそ、安易に始めることが出来ないというのが本音です。
これを読んでもらった上で始めるかどうか、それはアナタ次第です。
ちなみに借金して大変な目にあった体験はこちらです。
> 無職!借金を友達に取り立てられた女の末路(1)