アナタは住民税非課税世帯を『恥ずかしい!』『穴があったら入りたい!』とか思ってませんか?
今回は話題の住民税非課税世帯の実際の年収などを含めて解説していきます。
えと、実は我が家・・つい最近まで『住民税非課税世帯』だったんです( ̄▽ ̄;)汗
本当にすぐカミングアウトしますね!
住民税非課税世帯って色々優遇されてるなんて話もありますけど・・?
えとですね・・ハッキリ言いましょう!
〝まやかしです!〟
えーーーー!?
またまた、何か隠してるんじゃないですか?
それが本当に何もないんです。
あるとすれば・・小さい子(0才〜2才)の子供の保育園などの負担費用が優遇されることくらいですかね?←全く恩恵にあやかってませんでした。
他にも介護の方で優遇されるようですが、実際私が経験したわけではないのでこれに関してはまた別の回でお話したいと思います。
住民税非課税世帯は恥ずかしい?どんな世帯?
これはその通りの意味なんですが、非課税世帯は正式に言うと・・
『住民税非課税世帯』です。
つまり〝住民税が課税されない世帯〟ということですね。
住民税が課税されない世帯・・意味はなんとなくわかりますが、簡単にいうとどんな世帯なんですか?
これは結構反感を買うかもしれませんが、一言で言ってしまえば、年収が少ないー
〝貧乏な世帯〟です( ̄▽ ̄;)
貧乏な世帯といった理由から住民税非課税世帯は恥ずかしいと思われるかもしれないですね。
本当にかなりハッキリ言いますね_(┐「ε:)_
私どうなっても知らないですよ〜
でもそれがリアルなところです。
実際に貧乏だから課税されないんです。
よく『住民税非課税世帯は優遇されてる』と思われがちですが・・根本的に貧乏なので毎日お金に困って家計簿と格闘してました( ´ ▽ ` )
住民税非課税世帯は恥ずかしい?要件は?
住民税には『均等割』『所得割』という2つの課税があります。
この2つどちらも非課税(課税されない)であれば住民税非課税世帯ということになります。
具体的に収入がいくらで住民税が非課税になるとかっていうのはあるんですか?
これは各都道府県で要件が違います。
ですが、大体似たり寄ったりで、大きな差はありません。
詳しくは各都道府県のホームページに書かれているかと思います。今は東京都を例にしていきますね。
ア、生活保護法による生活扶助を受けている方
イ、障害者・未成年者・寡婦又は寡夫で、前年中の合計所得金額が125万円以下
引用:東京都主税局
(給与所得者の場合は、年収204万4千円未満)の方
ウ、前年中の合計所得金額が区市町村の条例で定める額以下の方
〈東京23区内の場合〉
●同一生計配偶者又は扶養親族がいる場合
35万円×(本人・同一生計配偶者・扶養親族の合計人数)+21万円以下
●同一生計配偶者及び扶養親族がいない場合
35万円以下
はい、こんな感じで書かれています。
『ア』『イ』の要件はわかりやすいと思います。
問題は『ウ』の要件です。
『前年中の合計所得金額が・・』と書かれていますね!
コレが問題です。
前年中の合計所得金額?
ただ単純に給与の金額を全て足したらダメなんですか?
それではダメなんです。
この前年中の合計所得金額というのは、会社から支払われた『支払金額』から『給与所得控除額』を引いた金額なんです。
給与所得控除額・・またわからない言葉が・・。
頭が混乱します_(┐「ε:)_
給与所得控除額はどうやって計算されるのかだけ説明しておきますね。
給与所得控除額は、給与などの収入金額に応じて計算することができます。
下の表は令和2年分以降のものです。国税庁のサイトで紹介されていますので、参考にしてみてください。
給与等の収入金額 (給与所得の源泉徴収票の支払金額) | 給与所得控除額 |
---|---|
1,625,000円まで | 550,000円 |
1,625,001円から 1,800,000円まで | 収入金額×40%-100,000円 |
1,800,001円から 3,600,000円まで | 収入金額×30%+80,000円 |
3,600,001円から 6,600,000円まで | 収入金額×20%+440,000円 |
6,600,001円から 8,500,000円まで | 収入金額×10%+1,100,000円 |
8,500,001円以上 | 1,950,000円(上限) |
なるほど。
自分の給与を左側の範囲で選んで、それに応じて右側の計算をするんですね!
そういうことです。
こうやって給与所得控除額を知ることができます。
その年ごとにこれは変わる可能性があるので、毎年確認する必要があります。
でもそれだと結構面倒ですね〜。゚(゚´Д`゚)゚。
計算した給与所得控除額を、収入から引いた額が非課税世帯の要件に当てはまるか調べるんですよね?
そうですね。
なので簡単な方法があります。
この源泉徴収票のこの赤丸部分の金額が、書かれているように『給与所得控除後の金額』になります。
つまり、この金額が要件の金額より下であると、住民税非課税世帯になります。
住民税非課税世帯は恥ずかしい?実際の例
まだちょっとわかりづらいので、例にして欲しいです( ̄▽ ̄;)
わかりました。私の家庭を例にしたいと思います。
家族は4人家族です。
ということは東京都であれば、東京主税局の要件をみてー
(35万円×4人)+21万円=161万円以下であれば非課税世帯になります。
ウチの旦那の以前の支払い金額は『204万円』です。
国税庁の表で考えるとー
(204万円×30%)+8万円=69万2千円
つまりコレが給与所得控除額です。
最後に支払い金額から給与所得控除額を引きます。
204万円ー69万2千円=134万8千円
134万8千円ということは、非課税世帯要件の161万円以下となりますね!
つまり、提案ちゃんの世帯は住民税非課税世帯だ!
そうですね。
住民税非課税世帯となる収入がどれくらいなのか?というのがわかってもらえたと思います。
住民税非課税世帯は恥ずかしい?リアルな生活はえげつない?
住民税非課税世帯のリアルな生活はどんな感じですか?
これはかなり厳しいです。
というのも旦那の給料が204万と言いましたが、コレはあくまで会社からの支払い金額であって、ここから社会保険など引かれてしまうと月の手取りは17万ほどになってしまいます。
そこから・・家賃、水道代、電気代、通信費そして生活費など、様々な費用を支払っていくと、ほとんどありません。
下手するとマイナスになってしまうこともあります。
妻である私は旦那を睨みつけることもたまーにありました・・笑
正直共働きすればよかったんですが、子供も生まれたばかりだったこともあり難しかったのを覚えてます。
旦那にも『転職(職を探す)なんてのもあるよ〜』っと愚痴ってしまうこともありました。
実際に聞いてみるとかなり厳しいですね・・遊びになんていけない・・
遊びになんてほぼ無理です。
ウチの場合は子供が小さくて赤ちゃんだったので、絶対無理ですね( ̄▽ ̄;)
唯一助かったのは、私が住んでいるところは田舎なので、子供たちが遊ぶ場所で無料のところが多いところです。
地理的な位置関係などを把握するまで少し時間がかかりましたが、田舎暮らしはデメリットしかないというのは間違いです。
無料のところを探すくらいなんですね。
本当にギリギリで生活しているような状況でしたからね。
無料のところを探すというところは住民税非課税世帯で恥ずかしいと私自身が感じた点ではあります。
私自身はポイ活やったり、他にも何か出来ないかと思いながら少しでも生活費を抑えられるようにやっていました。
『住民税非課税世帯』って、ほかの言い方があっても良いよね?笑
どうですか?
住民税非課税世帯って、優遇されてるとはとてもじゃないですが言えないですよね。
個人的には『住民税非課税世帯』ではなく、ほかの言い方があっても良いかな?とは思っています。
今からでも遅くありません。変わることができます。
住民税非課税世帯を早めに脱して、老後資金を貯めていけるようにしましょう。
私は住民税非課税世帯にならないように頑張ります!
そうですね!
ならないことが一番ですね( ´ ▽ ` )
結論:住民税非課税世帯は恥ずかしいは間違い!
追記:2021年3月17日
生活に困っている人たちを支援するため、政府は、関係閣僚会議で、所得の少ない子育て世帯に対し、子ども1人あたり5万円の給付金を新たに支給することなどを決定しました。
引用:NHKニュース